こんなときはおうちで映画

気になっていた映画をいくつか観ました。

休校騒ぎをきっかけに、ついについに、amazon primeに入ったので。

 

特によかったいっこめ「フロリダ・プロジェクト」

ポスター画像

ムーニーという、主役のちっちゃな女の子がとにかく可愛い。そして恐るべきふてぶてしさ。まったく演技してるように見えなくて、活き活きといたずらの限りをつくしてる。周りの大人たちは大変だぁ...。

ムーニーを育てるシンママのヘイリーは、ちょっと痛々しすぎて、もちょっと大人になったほうがいいですね...。悪態をついて喚いてるところばかりが思い出されます。でも、世間一般の母親っぽさとはかけ離れているのかもしれないけれど、ムーニーを大切にしていることだけはずっと伝わってきていたから、ふたりで過ごす、貧しくても楽しそうな時間が、あとから思い返すときらきらして見える。

だけどたとえば、偽物や盗んだものを、ディズニーランドの客に売りつける行為とか。大好きなママと一緒にしていたことの本当の意味を、ムーニーが大きくなって知ってしまったら、ムーニーはどうなってしまうんだろう。あの可愛いムーニーも、教育のないまま大きくなった末には、きっと貧困から逃れられず、ヘイリーのような生き方しかできなくなってしまうんだろうと思うと、ちょっとやりきれない。

この映画の監督は、是枝監督の「だれも知らない」を子役の演技の参考にしていたらしくて、それを知ってなんだかとても納得できました。前にも書いたけど、是枝監督のお弟子さんだった西川監督の「永い言い訳」も子役が凄くて、その姿を見るだけで涙が出てきちゃいそうだったのですが、ムーニーや子どもたちを見ていると、なんだかそれに近いものを感じたので。

 

にこめ

「アイ,トーニャ」は、私が子どもの頃にワイドショーでよく騒いでいた、フィギュアスケート選手による、ライバル選手への襲撃事件がテーマの映画。ハーディングとその周辺の人物が事件について語る、という構成なので、ここで語られていることが、本当かどうかはわからないんですが。

トーニャ・ハーディングって、アメリカで初めてトリプルアクセルを跳んだ人だったのは知らなかった。

ワイドショーのおかげで、ハーディング選手の印象はあまりよくなかったけど、これを見ると感情移入してしまってなんだか可哀想になってしまう。トーニャはきっと、母親があの母親でなかったら、もう少し別の生き方ができたであろう、ある意味純粋でハングリーな女の子。ほんと、鬼ママものすごいよ...。ヘイリーとは大違い(どっちも言葉遣いは極悪だけど)。なんだかんだ、やっぱりいいお母さんな面もあるのかな、というシーンがあるのですが、そんなことはなかった。やっぱり徹底的にクズだった...。ていうか、出てくる人がみんなクズすぎて、トーニャがまともに見えてきますね...。

 

それにしても、トーニャ役の女優さんが、スケートがすっごく上手でびっくり。

最初から最後までテンポがよくて、ずーっと勢いのあるまま最後まで突っ走る感じの映画でした。音楽もよかった。

エンドロールのときに、この映画の元になった、実在のドキュメンタリー番組と思われるものの映像がちょっと流れるのですが、本編に出てくる通りのシーンで、出てくる全員がめっちゃくちゃ似ててほんとすごいんです。面白かった!

 

「アイ,トーニャ」の最後に、「アメリカは愛する仲間たちと敵を作りたがる」というフレーズが出てきて。「フロリダ・プロジェクト」も世知辛いし。日本で生きていくことに、たびたび絶望的な気持ちになってしまう今日この頃ですが、アメリカで生きていくのも、なかなか大変そうだな...という気持ちになりました。

そいえば、この頃、ジョン・グリーンの『アラスカを追いかけて』も読んでいたので、アメリカンカルチャーにだいぶ免疫ができてきました!