ジュルナル。6/6

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ふだん子どもたちに語っているおはなしを、大人の方にむけて語るおはなし会で、私もひとつ語りました。
今回は、ファージョンの『ムギと王さま』所収「小さいお嬢さまのバラ」。いまの季節にぴったりの、小さくて可愛らしい短篇です。

 

ふつう、語りのテキストは昔話が多く、創作ものは敬遠されることも多いけれど、ファージョンは、私がひとつは語れるようになってみたかった、憧れの作家でした。(あとはマーガレット・マーヒーもいつか語ってみたい!)

 

「小さいお嬢さまのバラ」は、丘の上にあるお屋敷に住む孤独なお嬢さまと、下の村に住み自然のなかでたくましく育った子どもたちの友情をきっかけとして、断絶されていた丘の上と下が、バラの花によって結びつけられるおはなしです。はじめて読んだときには、胸がじんわり温められて、なぜか涙が出そうになりました。

 

語ってみようと決めてからは、少しでも子どもたちの健やかさが表現できるといいなとおもい、なるべくいきいきとした会話ができるように練習してみたりして。
私の語りはまだまだだけれど、今回はリハーサルの後に、先輩が個人的にアドバイスをくださったりして、私はとても恵まれているなあとおもいました。当日は私のおはなしのために、と小さな可愛いバラをもってきてくださって、会場に飾ってくださり、最後にはいただいて帰ってきてしまい、なんとも嬉しい日になりました!

ところで私はいつも、このおはなしとこの絵本を繋げて考えてしまいます。

小さい頃から大好きだった本。
どちらも、子どもたちの無邪気さが、断絶されていたふたつの世界を結び付けるおはなしです。

 

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