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はじめは映画好きな友だちに誘われて、なにかの映画祭みたいなイベントで初めて観た。たしか渋谷で、私たちは高校生だった。ちょっとしたトラウマになって、それ以来浅野忠信がずっとこわい。
その何年か後、池袋のシネマロサで浅野忠信特集をやっていて、そのなかの一本でかかっていたので、こわいもの見たさでまた観た。
そして先日、またしてもGyao様で流れていたので久々に観てしまった。
こんな映画を3回も観るって、ちょっと自分でもどうかしてるんじゃないかと思う。
でも観てしまう。浅野忠信が観たさに。こわくて仕方ないのに。

久しぶりに観て、1時間ちょっとの作品だったことにちょっとびっくりした。内容はシンプルで大してひねりもないし、とてもコンパクトに収まっているのですね。でもそれ以上のボリュームを感じる衝撃だったのです。

 

浅野忠信演じる金村青年の、前半のリアルすぎるオタクっぽさと、物語が転がり出してからのキレた演技が何よりもの見どころで、たぶんこの映画の90%くらいを成立させてる。でも、キレて支離滅裂なことを叫び続ける金村の姿には、静かに生きていただけの普通の地味な人間が、たったの一瞬で人生を反転させてしまった絶望を感じさせるだけの説得力があって、なんだか身につまされるのです...。
そんな興奮状態で車を運転しながら、TVディレクター役の白井晃と会話ともつかない会話をするのだけど、ほんとに、これ段取りとかどうなってるんだろう?とおそろしくなる。運転をしつつ、段取りとか考えながらこんなリアルなやりとりができるものなんですね!本当に天才だとしか。

 

そして、浅野忠信は勿論すごいんだけど、彼をここまでもっていく白井晃の演技力も相当すごいとおもう。
学生時代から20代にかけて、私は「遊◎機械/全自動シアター」という劇団の大ファンで、役者としての白井晃さんをたくさん観てきた。舞台でも、悪気はないもののどこか浅薄で、無神経で、傲慢な感じの役をすることが多くあったようにおもうけど、この映画の白井さんはそういう嫌な部分をこれでもかというほど凝縮して実力を発揮しているように見える。ようするにとてもクズいw


キレてからの金村が、「お前が世界を回してんのかよ」って言って白井さんをいたぶるシーンが出てくるのだけど、マスコミ側の人間の、偉そうな態度や選別意識のようなものを具現化したみたいな、そんなキャラクターを初めから終わりまで見事に演じているとおもう。

なんかママ友とかには絶対薦められないけど(笑)、わたし的にはかなり面白いと思う映画のひとつです。

 

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